夏の暑い中
働いている所から4日間の休みをもらい
東京から実家のある田舎に帰ってきた
「あっついな〜」
実家について部屋に荷物を置いた
「あら皐月( サツキ )どっかいくのかい?」
「あぁうん。お墓参りにね」
「暑いから涼しくなってからで
いいんじゃない?」
「ううん。直ぐに行きたいんだ」
俺は家の裏にある
森へ続く階段を登った
10分くらい歩いたら墓場があった
俺はその中の一つの墓の前に足を止めた
『天宮家』
俺は毎年この時期にいつもここへ来る
それは彼女の命日だから
8月7日…彼女とのお別れの日だった
「久しぶりだね…九音ちゃん」