弱虫なボク~先生と生徒の距離~

それらを振り払うかのように、頭をブルブルと横に振り続けた。


すれ違う人達は、僕が可笑しいのか…クスっと笑う。


それでも、僕は気にせず、ブルブルと頭を横に振った。


部品のネジが取れて壊れたオモチャのように…


その動きはどれだけ続いたのかは分からない。


信号の赤に気づくと、動きは止まっていた。


止まっている間、何台ものウルサい車や、黒い煙を出すトラック


それらが、僕の目に映ると、なぜか嫌悪感が込み上げてきた。


いつから、僕は、すぐイライラしてしまうようになったんだろう。


これじゃあ、高田香奈と同じじゃん


そう思った瞬間、信号は赤から青へと変わっていった。