弱虫なボク~先生と生徒の距離~

車のクラクションの雑音や、人の声が今は聴こえてこない。


ただ、真っ直ぐ、必死に走っているせいか、今は何も聴こえてこない。


とりあえず、僕の足は家に向かっているんだろうか。


しばらくして、少しだけ余裕が出てきたのか、見慣れた景色が僕の目に映った。


そして、いつもより早く家に着いた。


早く着いた代わりに、額からたくさんの汗が滴り落ちる。


ポケットから鍵を取り出し、
そのまま鍵穴に差し込みドアを開け、


自分の部屋へ繋がる階段をバタバタと音を鳴らし進んで行った。