弱虫なボク~先生と生徒の距離~

生徒指導室から出て行く寿美子先生の背中は


とても寂しげで、表情には見せなかったけど、


泣いているように思えた。


僕には、そういう風に映った。


先生が退室した教室の中に残る父さんと僕


お互い、近い距離に座っているというのに、それぞれの存在が空気と化す。


僕は、目を伏せ先生が早く戻って来るようにと心の中で強く願った。


しかし、先生はなかなか帰って来ない。


チラッと父さんを横目で見ると、思い出したかのように急に席から立ち上がり、窓の方へと無言で足を進めた。