弱虫なボク~先生と生徒の距離~

父さんが中に入るのを確認すると、白衣の先生は扉を閉めた。


さっきまで、甘い香りで包まれていた僕の体や


生徒指導室の中は、ヘビースモーカーの父さんによって、かき消されていった。


おそらく、ここに来る途中もタバコを吸ってきたに違いない。


「お父さん、とりあえず、こちらに座って下さい」


右手を僕の隣に向けて、先生は父さんに言葉をかけた。


「すいません…」


軽く会釈すると、父さんは僕の隣へと歩み寄り


いきなり……


-ーーバシっ!!ーーー


右頬に強い痛みがはしった。