弱虫なボク~先生と生徒の距離~

沈黙の嫌な空気が、重たく僕の体を包んでいく。


先生が、何度か咳をする音だけで、生徒指導室の中は静寂を保ち続けた。


しかし、自ら沈黙を作っているのにもかかわらず、その空気によって


苦しく、どんどん苦しくなって、呼吸が上手くできない。


もう、素直に…


いっそのこと、素直に真実を述べた方が楽な気持ちになるのかな?


真実を述べると言う事は、先生に僕の気持ちを


僕の想いを伝えるのと同じに等しいのは分かる。