弱虫なボク~先生と生徒の距離~

「そんな理由なわけないでしょ?」


先生は、僕の目をジッと見つめ何か分かっているような口調で尋ねてきた。



一瞬、ドキっと弱虫な僕の心が大きく揺れた。


もしかして…


先生は、寿美子先生は……


大事に持っていた写真の事を…


「違います、ただ、アイツらが!」


先生に見つめられている現状、意味ありげな問いかけ。


この2つが、僕に動揺という言葉を与え、


必死に何かを否定しようと、首を横に振り、先生からも視線を外した。