弱虫なボク~先生と生徒の距離~

黒板消しを手に取ると、サラサラと白い粉が舞う。


チラッと見ると、真っ白な状態の黒板消し


夏休みの補習の効果だろうか……。


そのまま、真っ白な黒板消しを使おうと黒板にあてた瞬間


「あれ?井手君まだ居たの?」


少し甲高くて、僕の大好きなあの声が僕の耳に飛び込んできた。


僕は、突然に驚き、チョークで真っ白な黒板消しを地面に落としてしまった。