弱虫なボク~先生と生徒の距離~

「最後の文化祭なんだから、ちゃんと聞いて意見とかしてよね!」


言葉を荒げて、僕にそう言うと、高田香奈は、教壇の前に戻って行った。


最後の文化祭…か。

そんな事を言われても、僕には無関係な気持ちになってしまうのは何故だろう…

正直、僕は学校行事なんてモノは、どうでもいい。


欠席扱いになるから、仕方なしに出ているに過ぎないのだから。


どうせ、僕が意見を出した所で……


賛成するクラスメートが居るとは思えない。


何でも良いから、早く決まってしまえばいいのに……


寿美子先生が居ない教室なんて、僕に『退屈な時間』しか与えない……