バイトがいつもより早く終わり、急いで沙羅が待っている家に帰宅した。


「……沙羅?」


部屋に入ると沙羅がいなかった。
キッチンから俺の好きなカレーの匂いがする。


買い物に出たのかと思い、彼女の携帯に電話してみた。



...♪*゚


彼女の携帯の着信音が聞こえた。


見るとテーブルの上に携帯が置きっぱなしだ。


全く、何のための携帯だ……


たまに抜けている彼女だが、それも可愛い……


いやいや、携帯を持ってないのなら余計心配になってきた。


俺は財布と携帯を持って家を出た。