「これ!俺の働いてる喫茶店なんだけど、沙羅ちゃんバイトどう?」


「え?私がですか!」


突然の申し出に驚く私。
チラシには大学生募集中と書いてある。


「女の子が欲しいって店長言っててさ、俺はほぼ厨房の方やってんだけどウエイトレスが少なくて困ってんだ」


「……私にできますかね?」


「大丈夫だよ!小さな喫茶店だから他より難しくないと思うし、何かあったら俺がいるし他の人も優しいから」


「そうですか……」


バイトには興味がある。でもそうしたら璃玖斗くんと会える機会が減ってしまうかも……


でも先輩困ってるし……。


「なにしてんの?」


困っていると聞き覚えのある声がした。


声のした方を見ると、そこには璃玖斗くんがいた。