「あれ?沙羅ちゃん?」


「……?」


突然男の人に呼び止められた。


「覚えてる?俺、璃玖斗の先輩」


「……あぁ!高校の時の?」


「そうそう!璃玖斗とはサッカー部の先輩後輩だった小林( コバヤシ )、何回か話したことあったよね」


「はい、お久しぶりです」


小林先輩は璃玖斗のサッカー部の先輩。

何度か話した事はあったけどすぐ璃玖斗くんどこかに行っちゃうから落ち着いて話したことは無かったな。


「見ない間に可愛くなったね!もう大学生か?」


「そんなことないです。はい、今2年生です」


「早いなぁ〜、あれ?沙羅ちゃん買い物?」


「はい、買い忘れがあって……」


「大変だね〜、あ!そういえばさ」


思い出したかのように先輩は何かを上着のポケットから出した。