『ねぇ優希、ドアのとこにいるの泉先輩じゃない?』

愛梨に言われて、目に向けるとうちのクラスのドアに寄りかかる泉先輩がいた。どうりでさっきからクラスの女子が集まっていくわけだ。赤石くん並に人気だもんな、泉先輩。

『誰か呼びますかぁー?』
集まっている女子が泉先輩に聞く。

『あぁ、またいるよ。媚びうる奴。なんで女子ってこうなんだろう…』
愛梨が呟く。

ほんとになんでだろうね。