『優希おはよー!今日も朝練だったんだ。お疲れ様。』

「あ、愛梨。おはよ…」


照井愛梨(てるいあいり)。
教室に戻って1番に話しかけてくれたのは、中学からの親友。なんでも言い合える人が同じクラスにいるのは、本当にありがたいと思う。


『なんかあった?』

「実はさ…」

私が今朝の出来事を一通り話すと、愛梨はやっぱり怒ってくれた。

『なにそれ、優希悪くないじゃん。なんでそんなこと言われなきゃいけないの?』

「赤石くんモテるからね~」

『のんきに言ってる場合じゃないよ。部活どうすんの?今回は泉先輩が助けてくれたからよかったけど、いつも助けてくれるわけじゃないし…』

「そうなんだよね。あんなに言われたけど、みんながバレーしてるの応援したいし、赤石くんとも普通に話したい。」

『優希…』