体育館裏。
ようやくその足は止まった。

「先輩?」

『おまえ、ほんと危なっかしいやつだな。なにしてんだよ…』

普段は明るい先輩がうつむく。

「先輩…??」

『心配させんなよ!!』

「せんぱ…」

私を抱きしめる先輩。
ギュッと音がした気がする。


練習着ばかり目にしているからだろうか。

照れくさいけど
先輩の頬もほんのり赤くて照れてるのかなって思った。