「赤石くん…?うわ!!!」

いきなりひっぱられて、バランスを崩して倒れ込み、すっぽりと赤石くんの腕の中へ。

「ちょ…ちょっと赤石くん!?」

『斉藤さん、最近泉先輩と仲良くないですか?』

耳元で言われて顔が熱くなる…

とりあえず赤石くんから離れようとしたけど赤石くんが私の腕をつかんで離れられない。

『あんまり泉先輩と話さないでくださいよ…』

「どうし…」

『じゃ…』

赤石くんは走り去っていった。

もうなんなの…赤石くん。
慣れてないよこういうこと…
私の顔はしばらく赤いままだった。