「ん?」

少し目線を外すと赤石くんがこっちを見ていることに気づいた。

「おはよ赤石くん。どうかした?」

私が言うと赤石くんは私の方に近付いてきた。

『いえ、べつに、なにも。』

「そう?じゃあ教室行こ。」

『…嘘です。』

「え…?」