李希side

神崎 咲 謎が多すぎる女

春陽のしつこいお願いでやっと顔を見た

さらさらで長い黒髪にぱっちり二重の目

白くて綺麗な肌にプルプルした唇

こんな綺麗な要素の女は初めだってぐらい

完璧な女だった。誰しもが振り向くだろう

でも俺は、こいつの瞳だけは嫌いだった

光が一つもなく何も映されていない

真っ暗な瞳、闇に包まれてるあの瞳が

李希「お前…仲間になれ」

こんなこと言ってる自分に驚きつつ

こいつを闇から救ってやりたいと思った

咲「……いや」

暉「なんでだよ」

咲「……仲間なんて必要ない」

何でこいつはこんなに人と関わらないように避けるんだ

でも一度決めた事はやりきるまで諦めない男だ

俺の方がよっぽどしつこい男かもな

李希「お前を闇から救いたい…」