「行こうか」 陽葵の手を取り、今日の目的地の海へ行くため、電車に乗る。 「はい、切符」 「ありがとう!」 前もって買っておいた切符を渡し、電車に乗り込むと、朝早い時間だからだろうか、乗客はほとんどおらず、この車両には俺たち二人しかいない。