「陽葵、来たがってたここ。」 そう言うと、途端に潤む目の前の大きな目の持ち主に抱きつかれる。 「…うれしいっ、!雅ありがとうっ!!」 はあ、陽葵はやっぱりいいな。 手は自然に陽葵の頭の上。 俺の手に頬を染める陽葵が可愛くてたまらない。 「…でもよくわかったね?」 ゆるゆると頭を撫で続けていると、その手を掴んだ陽葵に覗かれる。