…
「まず第1に、その髪の毛!!!!ピンクは派手すぎる!!!」
「ハイ!!!!先輩!!!スプレーで黒に染めまっす!!!!」
いつも持ち歩いているスプレーをさっと取り出す。
「第2に!動作!ゆっくり落ち着きを持って行動する!」
「ハイ!!!!先輩!とびついたり、慌てたりしませんっ!!!」
ビシッと敬礼を決めて、背筋をぴんっと伸ばす。
「(そういうところが犬っぽいんだけど…。)じゃあ第3!!!!」
「はいっ!!!!」
ドキドキしながら先輩をじっと見る。
…これを守った時っ、陽葵の理想になれるかな、
「むやみに手を!出さない!!!!」
…え?
「大好きな彼女だからこそむやみに手を出さない!!!!」
えっ、ええええええええええええ
「えええええええええ」
えっ、それ俺的に一番きつい、
大好きな彼女だからこそ、大切にしたい。それは分かる、けど、
「、触れてえっすセンパイ…」
「ダメ。それができなきゃ紳士じゃないよ。」
手でバツをつくる先輩。
うううっ、
「…わかり、ました、」
がくっ、と頭を下げて、先輩にお礼を言って生徒会室を出る。
…っ、いたっ、
出る時に、扉に頭を思いっきりぶつけて大きなたんこぶができる程ショックだった俺には、三葉先輩の一言は聞こえなかった。
「…ちょっと意地悪しすぎたかな、陽葵ちゃんの彼氏くんに。」
…

