にやける口元を押さえながら、ピンク色の髪のやつをべりっと剥がす陽葵をぼーっと眺める。 …かわいいよな。やっぱり なんて思っていると、 「えー、でもさあ、…」 ピンク髪の奴が陽葵の耳のそばで何かを話している。 あんにゃろう、今度こそしばくぞ、 そう思って立ち上がろうとした瞬間、 「っ、双葉せんぱい、」 悲しそうに俺の名前を呼ぶ陽葵に心臓を掴まれたような気分になる。