夢で会いたい

すると週に一度のブックランキングが紹介されていた。
以前は気にも止めないコーナーだったのに、しっかり見入る。
私が勤める書店の本店で毎回撮影されているのだ。

今週の1位は『抑止と均衡の崩壊』だった。
まあ、私も今日何冊か売ったしね。

その流れで思い出した。

「美弥子さん、米田朋策って知ってる?」

「誰?」

「この辺に住んでる作家」

「ああ、トモ君のことね。知ってるよ。有名だもの」

「トモ君?有名なの?」

「この辺りではね」

それは世間に置き換えると無名に属すると判断。

「あのドラッグストアの裏の真柴さんわかる?病院と反対の道入っていったところ」

「真柴さんは知らないけど、大体の位置はわかった」

「その真柴さんの家の朋晴君が何冊か本を出してるはずだよ」

マシバトモハル君。
マイダホウサクって言うのはペンネームか。
本名だったらふざけすぎだもんね。