元々人が嫌いな訳ではないので
付き合いの長い人たちと
わいわい会えることは喜ばしい
ただその関係の近さゆえ
皆が皆立派で素晴らしく思え
同じ血を引いているのになぜだろうと
一緒にいる自分が恥ずかしい
心から楽しんだはずの一時も
終わってしまうとなぜか
ものすごい疲労感で大きな溜め息
言うことを聞かない子を躊躇なく叩き
そのあと泣きわめく子を放置し
近所や他の母親からどう思われるのか
役所や保健センターからなにを言われるか
自分の建前の心配ばかりしていた
最低だとはわかっていても
最低だと言われようとも
まるで身体は言うことを聞いてくれない
こっちだって駄々をこねたいのに
こっちだって大声で泣きたいのに
どうせあなたは構ってもらえるでしょと
小さな命に嫉妬し憎たらしかったのだ