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迎えた放課後。
"じゃ、お互いがんばろうね!"
ガッツポーズを掲げてから私にサラッと手を振る美和子ちゃんと教室の前で別れた。
美和子ちゃんが、まさか航を好きなんて。
夢にも思ってなかった。
そっかぁ、航か……。
美和子ちゃんに好かれてる男子が羨ましくて仕方ないなんて思ってたのに、まさかそれが自分の弟だったなんて。
どうしよう、ドキドキしてきた。
航……鈍いからな。
変に能天気だし、バカだし、男気に欠けるし。でも、美和子ちゃんにしてみれば、そこが母性本能をくすぐったりするのかな。
よく家に遊びにくる美和子ちゃんと、その度に1度は私の部屋に茶々入れに来る航は比較的仲が良い。
航の行動にズバズバ毒を吐く美和子ちゃんと、そんな美和子ちゃんに『みわ先輩キッツ〜』なんて笑ってる航を思い出す。
そっか、あの2人が……もしかしたら、付き合ったりするかもしれないのか。
校内でたまに2人が楽しげに話してたって、気にも止めてなかった。
だって、私の弟と私の親友。
そりゃ面識あるわけだし、話すよなぁって。
だけど、そっか……。
うわ!どうしよう、今度からそういう色メガネで見ちゃうよ〜〜!!!


