花ちゃんは今日も頼くんの言いなり

頼くんのなかなかの塩対応に、ニコリと笑ったかと思えば、早速お菓子の袋を開けだした航を見て思う。こいつかなりのマゾだ。



「……じゃ、差し入れ起きに来ただけだから、私行くね!」


航には知られたくない。涼くんを好きなことも、頼くんに協力してもらうことになったことも!!



だって航のことだもん。
学校で涼くんにうっかり、ポロッと言っちゃう可能性が120%……。

我が弟ながら呆れるほどバカだから、念には念を入れたい。


だから、お願いします!!頼くん!!!
絶対に、内緒にしてね!?とばかりに、頼くんへと目配せすれば、


フッと珍しく柔らかく笑った頼くんが、


「花、後で連絡する」



そう呟いてから、固まる私を横目に「航から連絡先聞いとく」そう付け足した。


「は?なに?俺がいない間に2人、何かあったの?」


明らかに興味津々な航と、そんな航の反応に焦る私、そして、そんな私を意地悪く笑って見つめる頼くん。



「航には内緒。……な?花」

「……う、うん!!」


さっきから、サラッと名前を呼ばれるから、その度に私はフワッとして、どこかに飛んでいってしまいそうな感覚になる。