ついつい、構ってしまいたくなるような航と同い年の男の子。
涼くんはドが付く天然くんだから、頼くんが涼くんの弟だって知った時は驚いたな。
似ても似つかない正反対の2人。
だけど、やっぱり顔はどことなく似てるんだよね。
「……も、もし本当に頼くんが協力してくれるなら、涼くんと少しでも近づきたいって思うけど」
「けど?」
「いくら頼くんが協力してくれたって、涼くんは攻略不可能だよ」
「なんで?」
「だって、学校一のド天然くんだもん。学年一の美人さんに告白されたって、全然告白されたと思ってないような。それはもうびっくりするくらいの……天然くん」
「だから俺が協力してやるんじゃん」
「…っ、」
「楽しそうだろ?」
ニヤッと口角をあげた頼くんに、ドクンと心臓が踊った。頼くんは本当に年下なのかな?……本当に航と同じ1年生?
たまに見せる大人びた顔に、不覚にもドキドキしてしまうのは、やっぱり私が男の子に免疫がないからなのかな。
「……っ、せっかくだから、お願いします」
「ん。頑張ろうな、花」
「名前……、」
頼くん、私の名前 知ってたんだ。
しかも、呼び捨て!!
うわ、男の子に下の名前を呼び捨てにされるなんて、初めてかもしれない。


