「やっぱり、涼くんは私なんかには微塵も興味ないみたいで。私の事なんか見向きもしなかったよ」
言っててウルトラ悲しいけど。
へへへ、と小さく笑って見るけれど上手く笑えている自信はこれっぽっちもない。
「……後悔してる?」
「へ?」
「俺に言われて髪切ったこと」
そう言って苦しげに顔を歪める頼くんに、私は慌てて首を横に振った。
だって、後悔なんてしてないから。
「むしろ、感謝してる」
「は?」
「頼くんが髪を切るように司令を出してくれなかったら、そのうち私の髪は地面についてたかも」
洗うの大変だし、乾かすの大変だし、そんなに長いと歩く度に自分の髪の毛踏んづけちゃいそう。
「……いや、それはないだろ」
「っ、ちょっ!ノリ悪いなぁ!」
頭の中で貞子よりも長い髪の毛を引きずって歩く自分を想像して、笑いそうになっていた私に、頼くんの冷めたツッコミが入って撃沈した。


