「目ぇ閉じて」
「えっ、なに…???」
───グイッ
急に頼くんの大きな手が私のアゴを持ち上げて、至近距離でのぞき込まれた恥ずかしさから私はギュッと目をつぶった。
────チュッ
「………!!!!」
「お題クリア、だな」
一瞬で離れていく頼くんの体温。
倉本くんへ向けられた頼くんのドヤ顔を見ながら、私は完全に放心状態。
「……お、おでこ……??」
頼くんの唇が触れた場所を抑えながら、無意識のうちに声が漏れた。
「なに?口がよかった?」
ニッと意地悪く笑う頼くんに何も言えなくて口ごもる。頼くんって、意外と大胆……!?
「一本取られたなぁ。マウストゥマウス希望だったけど、場所の指定までは無かったし仕方ないか」
本気で残念そうな顔をしながら、倉本くんは赤札を差し出す。
全然働かない頭の中で、
「これでやっと終わりだな」
隣で涼しい顔をしている頼くんのことばかり考えてしまう。……おでこに触れるだけのキスを思い出しては、なぜか胸が苦しい。
それにしても、び……っくりした〜〜〜。
肝試し中なんかよりもずっと、バクバクとうるさい心臓を抑えながら、私はただ火照った頬を抑えることしか出来ずにいる。


