「ゴールに必要な赤札が欲しければ、俺たちが持っているこの3つの赤い箱の中から1つ選んで、お題をクリアしてもらう」
「お題?」
不思議そうに頭を傾げた私に、コクリと頷いた倉本くんは
「せっかく男女ペアで回ってるんだし、それなりのお題も入れておいたから、お楽しみに」
「それなりの……お題?」
ダメだ、さっきから何のこっちゃサッパリ分からない。
「とにかく、お題を引いてクリアしないと赤札は手に入らない、イコール、ゴールできないってわけ。永遠に校内さ迷うことにならないようにね?」
「永遠に……」
なんて不吉なことを言うんだ、倉本くん。ミステリアスな雰囲気が漂う倉本くんの両隣には、黒いフードを深く被った女の子が2人。
実行委員たちは張り切ってるなぁ……。私もこんなことなら、実行委員やればよかった。
そしたらこんな怖い思いすることもなく、明るい体育館で箱持って立って、みんながお題クリアする瞬間を見物してれば良かったんでしょ?
何それ、美味しいポジションじゃん。
「花、好きな箱から好きなの引いて」
「えー……頼くんが引いてよ。私、なんか変なの引きそうで怖い」
とっくに離した手が寂しい。
ずーっと、繋いでたせいかな。
「……じゃ、何引いても文句言うなよ」
「う……うん!言わない!」


