私を包み込む体温に、頼くんの優しい腕の中に、気持ちが通じあった今に。
幸せだな、って何度も繰り返し思う。
「花……」
「え?ん、」
名前を呼ばれて顔を上げれば、そのまま私の唇に温かい感触。
かと思えば、そっと触れるだけの優しいキスが、 髪、おでこ、まぶた、鼻先、頬……場所を変えて流れるように降り注いでくる。
「っ!!」
頼くんの唇が、首筋に触れて。
チュッと音を鳴らした瞬間、やけに響いたリップ音に恥ずかしくなって慌てて頼くんの胸を軽く押し返す。
「何それ。……抵抗すんならもっと本気でしないと。中途半端な抵抗は俺を煽るだけだよ」
楽しげに薄く笑って、私の鎖骨に唇を押し当てる。くすぐったさと恥ずかしさから、体がビクッと跳ねた。
「それとも、知っててわざと煽ってる?」
チュッと優しく口付けた鎖骨に再び頼くんの吐息が触れて、それだけで私は息をするのも忘れてしまいそうになる。
「あ、煽ってなんか……ぁっ」
言い終わる前にチクッと小さな痛みが走って、思わず漏れた自分の声が恥ずかしくて泣きたくなった。


