私だって、昨日寝るまでにアレコレ考えた。
涼くんへの気持ちと、頼くんへの気持ち。
そうだよ。今日こそ自分なりのケジメを付けようって決めて、涼くんに会いに来たんじゃん。
ラブストーリーなんて見てしまったせいで、すっかり涼くんのペースで、危うくこのままズルズルと本題を言えずに今日が終わるところだった。
「私……涼くんのこと、ずっと好きだった」
言った。
早口に、だけどちゃんと伝わるくらい大きな声で、涼くんの目を見て伝えられた。
私の言葉に少しだけ目を見開いた涼くんの喉がゴクリと動く。だけど、すぐにいつもの涼くんに戻って、口元に小さく弧を描いた。
「じゃあ、今は違うんだ?」
「……言っちゃえば、私から見た涼くんはみんなの王子様で、私なんかじゃ到底手が届かない別世界の人な気がしてた。
だけど、頼くんが涼くんに振り向いてもらえるように協力してくれるって……言ってくれて。半信半疑だったけど、信じてみることにした」
「へぇ、頼は俺と三津谷を応援してくれてたわけだ」
ハハッとおかしそうに笑って「バカだな、あいつ」と呟いた涼くんからは、言葉とは裏腹にどこか温かさすら感じる。
不思議。


