ふとした瞬間に、いつも頼くんのことばかり思い出してしまう最近の悪い癖が私を苦しめる。
……でも。
考えてみれば腑に落ちないことが1つある。
頼くんは私が涼くんと何かある度に、いつも”隙がありすぎる”なんて言って、思わせぶりに抱きしめたり、キス……してきたり。
だけど、頼くんは私と涼くんの恋を応援してくれる恋のキューピッドで……。
私と涼くんを応援してくれるなら、涼くんの前で私がいくら隙だらけでも困らないんじゃ……?って思うのは、私の感覚がおかしいからなのかな。
今までのことを一つ一つ思い出しては……まるで、頼くんが涼くんに嫉妬してくれてるみたいで少し嬉しい、なんて。
頼くんを好きだって自覚してから、どうやら相当やばいヤツになったのかもしれない。
「……明日、どうしよう」
さっき、勘違いしたっておかしくないくらい、優しく、だけど強い芯のある真っ直ぐな瞳に見つめられて、ドキドキとは少し違う緊張に心臓が加速していくのを感じた。


