「でも、俺 三津谷に決めた!三津谷は誰とでもいいんでしょ?なら、俺でもいいよね?」
どうなの?とでも言いたげに"ね?"を強調した涼くんに、取り巻き女子達は"えー!"だの、"やだー!"だの言っているけれど、
唯一、私の隣で腕組みしながら壁にもたれる美和子ちゃんは"ラッキーじゃん"って笑った。
「り、涼くんが私でいいなら……、」
「いいに決まってるじゃん!俺が選んだんだから」
フワッと笑ってくれた涼くんが、その後続けて"三津谷って控えめだね"って。
……っ、
それって、涼くんのタイプに近づけたって思っていいんですか??…なんて、さすがに聞けないから、グッと堪えて"そうかな?"って笑って見せた。
「学年レクよろしくね、三津谷」
「よろしくね、涼くん」
何はともあれ、これで私は涼くんに会えない夏休みも辛くない。唯一会える学年レクで、涼くんとペアを獲得してしまったんだから!
……頼くんに、報告した方がいいのかな?
いや、でもそう言うルールはないし。……ううん、でも協力してもらったお陰だもん。あの時、頼くんからの司令を思い出さなければ、私は控えめな選択をしなかったかもしれない。


