花ちゃんは今日も頼くんの言いなり



だって、好きなんだもん。



「えーー!ずるい!花ちゃんは立候補してないのにぃ!」

「そうだよ!私たちの中から決めてくれなきゃ!」


涼くんを囲む女子達が一斉にブーブーと文句を言い出して、私は内心気が気じゃない。敵は作りたくないけれど、この機会を逃したくもない…



あーー!!!もう、どうしよう…



なんて難しい顔していたであろう私に、涼くんを囲む女子達は問う。


「花ちゃんも涼くんとペア組みたいの?」



…っ、組みたいですよ!!
そりゃ組みたいですけど……!!



でも、だって…


そんな目で見ないでぇええ!!!


なんてパニックな頭で…ふと、思い出したのは



"ガンガン攻めるべからず"


頼くんからの司令…。そう言えば、涼くんは控えめな子が好きなんだっけ…。



じゃあ、もしここで私が控えめな返事をしたら、涼くんからの好感度は上がるの?


「……っ、」



半信半疑な私が、散々迷った挙句信じた言葉は




「…私は、別に。誰とペアになってもいいかな…!」



頼くんから届いたメッセージだった。