脳内で頼くんの言葉を繰り返す。
つまり……それは、えっと……
答えを探すように、頼くんを探るように。
見つめては、視線をさ迷わせて…。
また、目が会う度、意味ありげに口角をあげる頼くんにどうしていいか分からなくなる。
だって、それじゃあ……。
頼くんは、自分の部屋に私がいるこの状況に緊張してるってことになって。
なんで?
なんで、緊張するんだろう?
一応、私の方が先輩だから?
あ!それとも、親友のお姉ちゃんだから?
じゃないとすれば、えっと……
「答え、分かった?」
私が今、頭の中で答えを探していることなんてお見通しの頼くんは、そんな私を見て楽しんでいるらしい。
「わ、分かんないよ。なんで?」
「知りたいなら、当てろよ」
「……もう、ほんと意地悪」
頼くんはいつも、意味深な言葉で私を簡単に惑わせて、私が困ってるのを見て楽しんだ挙句、泣いてすがるのを待ってる……みたいな。
───生粋のサド人間。


