頭を鈍器で殴られたような衝撃とはまさしくこれの事だね。
「分かったらさっさと部屋戻って勉強すれば?」
クイッと自分の顎でドアを差して、私に出ていくよう促す頼くんに、私は唇を尖らせて抗議する。
「……私、1人じゃ勉強出来なくて。勉強の仕方がわからないって言うか、調べてる間にすぐに気が散って他のことしちゃって……だから」
どうしよう。
こんなこと言ったって、頼くんからしてみれば『知らねぇよ』って感じだろうな。
ましてや頼くんは私より1つ学年も下なわけで。いくらなんでも頼くんに教わるのは不可能。
となれば、だ。
きっと頼くんはこんな話をされても困るだけ。
「……知らねぇよ」
案の定、聞こえた頼くんの言葉は冷たい。
分かってたけど、分かってたのに……
私は多分、何かを期待していたんだと思う。
もっと優しい言葉とか、慰めとか、励ましとか。やる気に直結するような、私が甘えられるような何かを。
「……だ、だよね。へへ。……私、涼くんに振り向いてもらえる頭の良い女を目指して、今回はちょっと頑張ってみる!」


