言いながら身体を起こした頼くん。
「いつまでそうしてんの?」
「っ、だ、だって……ビックリして」
だけど、金縛りにあったみたいに身体が言うことを聞かない私は転がったまま。
まだドキドキしてる。
頼くんに触られたところが、やけに敏感になってて、息をするたびにTシャツが肌を掠めるだけでドキッとしてる私って……。
まさか、変態……!?
「なに?そんな上目遣いで……実は誘ってんの?」
「ち、違うよっ!!」
意地悪な言葉に勢いよく起き上がれば、頼くんが珍しく声を出して笑う。
その顔は、可愛いのにかっこよくて。
爽やかなのに意地悪で。
犬系なのに、猫系で……難しい人だな、って思う。
「冗談だし。花なんか、頼まれたって襲わねぇよ」
続けて聞こえてきた頼くんの声に、ホッとしながら、心の奥底で少しだけムッとした。
「わ、分かってるよ!もう……私ばっかり変にドキドキしてて悔しい」
年下相手に、何をこんなにもドキドキしてんの。
しかも、相手は航の友達だよ?


