例年通り、ご飯を食べながらワイワイ騒ぐだけ。 まあ、騒いでんのは主に親と美亜。 美亜の兄の鷹弥くんは、今年は彼女がいるとかで不参加。 子供は俺と美亜の二人だけってことだ。 「聖ちゃんと美亜も、もう17歳なんてね。早いわねー」 「そうねー。全く聖夜ったら、高校入った途端、無口になっちゃってー」 美亜と俺の母親が、俺たちについて話し出した。 ったく、余計なお世話だよ。 「その分美亜ちゃんは、素直に育ったわよね」 俺の母親に言われ、照れるように笑う美亜。