「だよねー。はぁ。」 私も、祐希と同じ幼稚園に入ればよかった。 きっと楽しかっただろうなぁ。 今の学校ももちろん楽しいけど。 「で、なにか用なの?」 祐希との学校生活を想像していたところ、我に返った。 「ん?用?別にないけど。」 「俺勉強してんの。そのとなりでお菓子食べてくつろぐなよ。集中できない。」 確かに…。 家から持ってきたお菓子を一人でソファに座りながら食べていた。 勉強している人の隣で。 「はーい…。」 私はしぶしぶ祐希の部屋を出た。