そして今日も、はしごを登る。 「祐希ー?」 祐希の部屋のベランダを開けて、部屋に入ると、見慣れない光景が広がった。 「え!?祐希、勉強しての!?」 テスト勉強すらしない祐希が、テスト前でもないのに勉強をしている。 「なんで!?」 今は秋なのに、明日は雪が降る。そういわんばかりの顔の私に祐希は呆れ顔で言った。 「あのなぁ…。俺ら中3だよ?茜はエスカレーターで高校まで行けるかもしれないけど、俺は勉強しないと高校行けないの。」 そう。私は、幼小中高大と一貫の光の宮女学園に通っている。