教室に着いて扉を開けると、
「……え」
なぜか菅谷くんがいた。
思わず声を出してしまった。
なんでここにモブ男くんが……?
その疑問は、自分の席で日誌を書いている菅谷くんの姿を見て、すぐに解決された。
あ、そっか。今日の日直って、モブ男くんだったっけ。
「何?」
「へ?あ、いや、その、べ、別に」
私が漏らした声が聞こえていたらしく、菅谷くんは私に顔を向けて首をかしげた。
私は右へ左へと視線を泳がせながら、気まずそうに呟く。
忘れ物を取りに来ただけなのに、なんでこんな緊張しなくちゃいけないの!?
「そっか」
菅谷くんはそれだけ言うと、再び日誌を書き始めた。
そっかって……それだけ?



