なんかついモブ男くんのことを目で追っちゃう。
あいつがおしゃれすぎて、私の可愛さが霞んじゃうじゃん。
すると、噂のモブ男くん……じゃなくて、菅谷くんと目が合った。
「っ!」
私は反射的に視線を逸らす。
な、なんでこっち見たの!?まさか、あいつも私の虜だったり……?
恐る恐るもう一度菅谷くんを見ると、菅谷くんはもう私のことは見ておらず、真面目にノートを取っていた。
もうっ、なんなのよ。
私が意識しすぎなだけ?
でもさ、もうちょっとこっち見ててもよくない?
私の可愛さにもっと夢中になればいいのに。
……そんな考えは、おそらく一時の気の迷い。
モブ男くんなんかにどう思われてったって、別に、いいし。
私は、速まる鼓動に気づかないまま、口を尖らせて菅谷くんとは真逆の方向に視線をずらした。



