【企】悪い先生で、ごめん

「とりあえず、戻ったら、リビング行こう。これからは、安元さんのいる時に、リビングで勉強しよう。部屋に2人きりは、禁止」

「えぇ!?わたし、別にシュウちゃんとだったら、何が起きても___」

「ダメだ。さすがに……うん。中学生のうちは……受験が終わるまでは、な」

シュウちゃんは、やっぱり見た目通り、真面目な人だった。

誠実で優しくって、わたしのことを、ちゃんと、見てくれていた。

そんなシュウちゃんが……愛しいっ……。

「シュウちゃんが言ったんだよ?」

「え?」

「先生とか、思わなくていい……友達感覚で接すれば良いって」

「……言ったね。なんてこと言ったんだろうね、俺」