【企】悪い先生で、ごめん

嘘みたい。

わたしたち、両想い……?

「あの……」

「ん?」

「わたし見たんです。放課後クラスの友達と、アイス食べてる時に……シュウちゃんが、女性といるとこ。とびきり綺麗な」

「どんな人?」

「茶髪のロングヘアーで……巻き髪でした」

「ああ、それ姉貴だ」

「……!?」

「服とかわからないから、買い物付き合ってもらってた時だと思う」

「そうなんですか?私、てっきり……彼女さんかと……それで、一人落ち込んで…」

「そうなの?」

「いや、あの、えっと……に、似てないですね?」

わたしがあたふたしていると、シュウちゃんが自分の口元を抑える。

そんなシュウちゃんの顔は、いや、耳まで真っ赤だ。

「シュウちゃん……?」

「……やばい。幸が可愛すぎて、魔が差しそう」

「へっ!?」