「この前、幸ちゃんの家から下宿先に帰る途中……電車を乗り過ごしたんだ」
……ん?
「しかも何度も」
えっと……それは、なんの話ですか?
「いつ頃のことです?」
「幸ちゃんが、最初に俺に好きって言ってくれた日」
「………!!」
「あの時の俺、どう見えた?」
「どうって……」
あの日は、米司さんがわたし向けの問題集を見つけて買ってきてくれて。
部屋で2人きりになって。
米司さんに、好きだって……伝えて。
そのタイミングで、うちの前に諒が来たんだ。
忘れものの財布を届けに、わざわざ来てくれた。
「米司さんは……わたしが好きだと言った瞬間困ったような、迷惑そうな顔をしたように思えましたっ…」
すると、米司さんは、ため息をついた。
「違うんだ」
「え?」
「全然違うんだよ、幸ちゃん」
米司さん……?
違うって……どういう意味ですか?
……ん?
「しかも何度も」
えっと……それは、なんの話ですか?
「いつ頃のことです?」
「幸ちゃんが、最初に俺に好きって言ってくれた日」
「………!!」
「あの時の俺、どう見えた?」
「どうって……」
あの日は、米司さんがわたし向けの問題集を見つけて買ってきてくれて。
部屋で2人きりになって。
米司さんに、好きだって……伝えて。
そのタイミングで、うちの前に諒が来たんだ。
忘れものの財布を届けに、わざわざ来てくれた。
「米司さんは……わたしが好きだと言った瞬間困ったような、迷惑そうな顔をしたように思えましたっ…」
すると、米司さんは、ため息をついた。
「違うんだ」
「え?」
「全然違うんだよ、幸ちゃん」
米司さん……?
違うって……どういう意味ですか?


