「……」

「ねぇ、諒」

「バーカ。自分で考えろ」

「………っ!?」

「じゃーな。あと、掃いとけよ」

そう言って、ホウキをあずけられる。

「ちょっと……!待ってよ、諒!」



と、そこに佑佳と友美がやってくる。

「あっれー、諒と喧嘩?」

「ち、違う……」

「仲良いよね、なんだかんだ」

「ってか諒さ、絶対幸のこと好きだよね〜」

え?2人とも、気づいてたの?

「………」

ありがとう、諒。

わたしの背中、押してくれて。

わたし、伝えないって決めたけど……

もう一度だけ………

伝えてみようと思う。