【企】悪い先生で、ごめん

それからというもの、米司さんとわたしの、週2日会うという距離感は変わらなかった。

あの日以来、米司さんが水曜日と金曜日以外にうちを訪れることもなかった。

勉強は、本気を出して、精一杯やった。

難しい応用問題が解けた時は快感だった。

勉強の楽しさを知った。

定期テストの結果は受ける度に良くなっていった。

担任の先生も、もう『厳しい』とは言わず、わたしがK高を受けることを応援し始めてくれている。

これも全部、米司さんのおかげ。