【企】悪い先生で、ごめん

それから夕ご飯を食べて、米司さんと2人、わたしの部屋でくつろぐ。

「ごめんね、突然押し掛けて」

「い、いえ…!むしろ、ありがとうございます!」

なんか、へんなの。勉強を教えに来てくれたこと以外で会ったの、初めてだから。

「いいんだ。午後の授業が休講になって、本屋に寄ったら使えそうな問題集見つけて。これ、幸ちゃんにいいなって思って」

米司さんが、日常生活わたしのことを思い出してくれてたのだと思うと、ニヤけてしまう。

「わざわざ持ってきてもらって、すみません。次に会った時で良かったのに」

「………会いたかったんだ。幸ちゃんに」

そう言って、少し顔をあからめる、米司さん。

「………え?」

「会わない日も、ふとした時に、幸ちゃん頑張ってるかなって、気になってる」

「っ………」

どうしてそんなに、嬉しいことを言ってくれるのでしょうか。

「………です」

「え?」

「好きです……米司さんっ……」