「お母さん、リビングのテーブル使うよ!」
「あら。それじゃ、お母さんは邪魔にならないようにちょっと出てくるとしようかしら」
………えぇ?
2人きりを裂けたいからここに来たのに、お母さん、どうして出てっちゃうの!?
年頃の娘と初対面の男を2人きりにして、心配しない親ってどうなの?
「………お母さんったら」
「それじゃ、始めようか」
そう言う男の声は、低くて、もの静かで。
女子のそれとはベツモノだった。
同級生の男子にだって、こんな人いない。
「………よねじ、先生でした?」
「うん」
「どんな字書くんです?」
「こめに、つかさで、米司」
「米司……」
「君は、幸ちゃんだったよね」
「……!そ、そうですけど。いきなり名前呼びですか?」
「安元(やすもと)さん、じゃ君のお母さんと同じ呼び名になってしまう」
それもそうか。
「あら。それじゃ、お母さんは邪魔にならないようにちょっと出てくるとしようかしら」
………えぇ?
2人きりを裂けたいからここに来たのに、お母さん、どうして出てっちゃうの!?
年頃の娘と初対面の男を2人きりにして、心配しない親ってどうなの?
「………お母さんったら」
「それじゃ、始めようか」
そう言う男の声は、低くて、もの静かで。
女子のそれとはベツモノだった。
同級生の男子にだって、こんな人いない。
「………よねじ、先生でした?」
「うん」
「どんな字書くんです?」
「こめに、つかさで、米司」
「米司……」
「君は、幸ちゃんだったよね」
「……!そ、そうですけど。いきなり名前呼びですか?」
「安元(やすもと)さん、じゃ君のお母さんと同じ呼び名になってしまう」
それもそうか。


